貴志 祐介の小説が映画された悪の教典
原作はさまざまな賞を受賞しているから、映画化は期待大
どんなストーリーなのか見ていくよ(`・ω・´)
主人公
蓮見 聖司(通称ハスミン)
英語の教師で、生徒・保護者・同僚・上司の全てから信頼を得ていた
幼少期の頃
ハスミンが幼少期のころ、公園の砂場で遊んでいる最中にガラスの破片が入っていたのを見つけたが、あえて取り出さず他の子供がその刃物でケガをする様子を見ていた。
その風景を父親に見られており、この子は異常な感情を持っているのではないか?と疑問を抱かれるようになった
生まれつき他者へ共感する能力が乏しい少年であったんだね(;´Д`)
歪んだ感情
メインは高校教師での舞台ではあるが、先に教師になるまでの流れを(´∀`*)
冒頭で幼少期に異常がある。ってのは触れた。
どんな異常があったのか?まぁ、DVDの画像を見ればわかる通り
殺人をしている
ってことなんだよね。
子供のころに人殺しをしており、それが父親にバレてしまった。
そして息子が中学生の頃に両親の話し合いが始まった。
父親は、息子を社会から隔離する必要がある。
母親は、まだ小さいんだから理解できていないだけ。
と議論していたが、結局は警察へ・・・という流れに向かっていった。
危機を察知したハスミン
自分が警察に連れていかれる前に両親の殺害を決行した。
その際に自分も傷を負って、第三者の殺人を装った。
警察もその線で捜査を終わらせ、悲劇の少年で終わる。
教師になるまでの経歴
その後は、京都大学を中退しアメリカの大学に行きMBAを取得後、アメリカの金融業界に就職したが、二年余りで退職し日本へ帰国
そして教師となり、悲劇の事件が起きることとなる。
高校の舞台へ
それでは、本題(*´艸`)
ハスミンは生徒からも保護者からも好かれており、同僚である教師からも頼りにされているのは冒頭の説明の通り。
学校生活の中でトラブルは日々絶えず、問題が起こるたびに教頭はハスミンを頼りにしていた。
カンニングを阻止するために
そんなトラブル続きの中、携帯電話を使用したカンニングが行われる可能性がある。防ぐにはどうするか?といった議論が上がった。
ハスミンは妨害電波を出して、阻止をしたらどうか?と提案をする。
妨害電波を出すことは電波法に違反するが、範囲を特定の校舎の中に限定すれば近隣の人にはバレることはないと説明。
しかし、ある教師から、いくらカンニングを阻止するといっても法令違反はよろしくない。と反論され、一旦は流れたが、後ほど教頭からこの件は一任する、と言い黙認された。
そもそもなぜ「携帯電話を使用したカンニングが行われる可能性がある」ということに気づいたかというと、
盗聴をしていたから
カンニングの首謀者はテストをぶち壊すために携帯電話を使用して、周りの生徒に答えを知らせるという学校に対しての反抗心を出している。
カンニングは阻止された
しかし妨害電波により、カンニングは行われなかった。
不思議に思った首謀者は、カンニングに携わった生徒の携帯が全員「圏外」になったとこから、誰かが妨害電波を出していることに気づいた。
そしてなぜカンニングの手法が携帯電話を用いるということがバレたのか。に対して盗聴されていることにも気づいた。
ハスミンの過去を調べ出す
そして、その生徒は色々と調べ始め、ハスミンの過去を暴き出した。
不審に思っていたのは生徒だけではなく、教師も一人だけハスミンには裏があると睨んでいた。
その教師は、カンニング首謀者の生徒にハスミンの過去を述べていった。
なぜ一流大学を中退、アメリカ留学、MBA取得、有名企業就職というエリートコースの人間が教師をやっているのか?
謎が多すぎる。といった感じ
邪魔者は抹殺される
そして学校中を盗聴しているハスミンは、自分に疑いを抱いている人間を抹消していく
カンニング首謀者に対しては、半田ごてで拷問しつつ殺害。
不審を抱いていた教師には、ガラガラの電車の中で殺害。
他にもモンスターペアレントである生徒の家にはガソリンで放火する。
クラス運営に支障を生じさせた問題児の生徒に退学を促しつつ、居酒屋に誘い殺害。
学校生活の中で、ハスミンにとって邪魔な人は徐々に消されていった。
自分の王国を築くために
ハスミンは毎年、若い女が自動的に入ってくる高校教師を気に入っていた。
人の感情を操るのに長けているため、自分を従う王国のようなものを築いていることに快感を覚えていた。
崩れていく王国
ハスミンと淫行関係を持っていた女子高生は、関係が深まるにつれて、
見てはいけないものも見てしまうことになる。
そしてハスミンはその女子高生を殺害することを決める。
夜の文化祭
この学校には、文化祭の準備を夏休み中に学校で一泊して準備をするという慣習があり、その時に自殺に見せかけて殺害しようと試みたのである。
そしてその女子高生を屋上まで呼び出し、事前に作った遺書を添えて殺害した。
だが、二人が屋上へ上がっていたところを別の生徒が見ており、その様子を見に来てしまった。
当然ながら、この生徒も急遽殺害した。
皆殺しのはじまり
シナリオになかった殺害であり、これからどうするかを考えたハスミンはある教師を呼び出した。
その教師が学校に来るとすぐに気絶をさせ、監禁した。
この教師に犯行の罪を擦り付けようとし、靴だけ履き替えた。
そして、ハスミンはショットガンを持ち生徒を数名殺害した。
銃の発砲は爆音でいずれ近隣住民・生徒に気づかれることになる。そこでハスミンは校内放送を用いて
「侵入者が発生しました。銃を所持している。屋上へ避難してください。」
とアナウンスする。一部の生徒は指示通り屋上へ向かう。
他の生徒は屋上に行くと逃げ場がない、ということで
防火シャッターを下ろして籠城する生徒
外へ出て助けを呼ぼうとする生徒 などなど散り散りになって逃げた。
逃げ惑う生徒たち
ハスミンは校内にある防犯カメラを使用して、逃げていく生徒を撃ち殺した。
まずは一階から外に逃げようとした生徒を射殺する。
次に屋上に向かった生徒を射殺する。
次に窓からロープを用いて脱出しようとした生徒を射殺する。
次に避難用の脱出シューターを用いて逃げようとした生徒を射殺する。
最後に防火シャッターの中で籠城した生徒を探し射殺する。
全ての生徒を皆殺しにしたハスミンは、監禁していた教師の犯行と見せかけるために靴を履き替え自殺させた。
自分自身も頭を打ちつけるなどして怪我をし、手錠をかけ監禁されていたという状況を作り出した。
警察が到着
ハスミンは淡々と状況を説明し、自殺した教師が犯人であると証言した。
警察は不可解な点が多すぎると難色を示していた。
そんな時に、ある警察官が生存者2名を発見した。
この生徒は脱出シューターを用いて逃げようとしたが、射殺される可能性が高いと思い、同級生の死体をシューターに入れてあたかも自分たちが殺されたかのようにカモフラージュしたのだった。
しかし、生徒の生還を見たハスミンは動揺などせずに
「よくあの状況から生き残った!誇りに思う!」と感動の再会のような演出をした。
生徒の証言を持っても極限の精神状態で正常な判断ができないだけ。ということになってしまった。
だが、事態は急展開を向かえる。
決定的な証拠
1階から外に逃げようとした生徒を射殺している最中にAEDが落ちてしまったのだ。
AEDには心肺を蘇生させるためだけではなく、録音機能も備えついている。
その録音機能にハスミンが生徒を殺害している時の会話が残っており、犯行はハスミンが行ったことが判明した。
最後の最後に生き残った生徒がハスミンに、「なぜこんなことを・・・」と問いかけた。
ハスミン「神の声を聞いた。このクラスはみんな悪魔に取り憑かれていたんだ。魂を救うためだったんだ」
と精神障害を匂わせる言葉を出した。
つまり、責任能力がないことを演じて無実になるようにしたのだろう・・・
小説と映画を比較してみた→悪の教典 映画と小説の比較
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